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渋滞で隣の車線の方が早く進んでいると感じるわけ

渋滞で隣の車線の方が

早く進んでいると感じるわけ

 

車を運転している方は一度は感じたことがあるか思ったことがあると思うのですが、高速道路などで渋滞している時、なぜか隣の車線の方が進みが早く感じてしまうというもの。

隣の方が進みが早そうだと思って車線変更をしたら、今度はさっきまで自分がいた車線の方が早く進んでいるように感じてしまう。渋滞あるあるだと思います。

心の中ではどの車線も変わらないと思ってはいるのですが、なぜ隣の方が早く進んでいると思ってしまうのでしょうか?

実際はただの錯覚、勘違いによるもの

結論から言うと、もちろんこれはただの錯覚なんです。

カナダのトロント大学の医学教授であるドナルドレデルマイヤー博士の実験によると、道路1キロあたりに車が50台以上になってくると同じ速度で進んでいても隣のレーンの方が早いと感じてくることが分かっています。

さらに速度が遅くなればなるほど隣の方が進んでいると感じるようになり、半数以上は車線変更を選ぶようになるという結果が出ています。

実験からも分かるように、実際にはどの車線を選んだとしても進み具合は変わらないのですが、ではなぜ隣の方が早く進んでいると感じてしまうのでしょうか?

自分の車線が進んでいないときに隣が動くと印象に残る

自分の車線が進んでいないときに隣が動くと印象に残る

その理由として考えられるのは

自分のレーンが進んでいるときは前に進むことに集中しているので隣のことは気にならず、自分の車線が止まっているときは暇で周りの状況を確認するようになるため隣の車線が進んでいるのを見ると印象に残りやすい。

停滞しているときに隣の車が前に進むと、実際は10m程度しか進んでいないのにすごく進んでいるように感じる。

といったところです。

簡単に書くと以下のようになります。

自分の車線が順調に進む⇒隣の車線は全然気にならない

自分の車線が停滞している⇒隣ばかり動いていると感じる

また、基本的に嫌な記憶の方が記憶に残りやすいため、いつも自分の走っている車線が進みが悪いと感じるようになるということも考えられます。

まとめ

車に乗らない人でもスーパーやコンビニのレジ待ちの行列で「いつも隣の列が早いような気がする」と感じている人は多いのではないでしょうか?

商品の量やレジ打ちのスキルによっても実際に早い遅いがある場合がありますが、これも基本的には渋滞の理論と同じで、隣の列のほうが進みが早かった時の印象が強いので、自分の列はいつも遅いと思い込んでしまうんです。

実際は自分の列が圧倒的に早いときもありますが、その時はイライラしてないから記憶に残らないんですよね。

隣の芝生は青い」という言葉もある通り、人は自分を誰かと比べて自分ばかり嫌な目にあっているとか「あの人は幸せそうだな」とか考えがちです。
しかしながら実際は、他人のいい面だけを見ているにすぎません。

渋滞の理屈と同じで、自分が進んでいる(順調で悩みが無い)時は隣が気にならず、自分が止まっている(悩みがある)時は隣ばかり楽しそうにしているように見えるんです。

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