【怪物井上尚弥伝説】
井上尚弥の全試合、対戦相手まとめ
今、日本の格闘技で一番熱いのは間違いなくボクシングでしょう。
その火付け役はもちろん井上尚弥。
日本人で格闘技に興味がない、ボクシングに興味がないという人でも井上尚弥を知らない人はほとんどいないでしょう。
そういう私も格闘技全般が好きではありますが、特別ボクシングが好きというわけではありません。(むしろキックボクシングや総合の方が好きです)
ボクシングの試合はYouTubeなんかでまとめ程度で見る程度の私が、井上尚弥の試合だけは何が何でも生で見たいと思ってしまうくらいすごい。というかヤバい。
そんな井上尚弥のヤバさは倒してきた対戦相手からもわかります。(そもそも強すぎて対戦相手が逃げるくらいすごい)
そこで今日は井上尚弥がプロになってからの全試合、対戦相手をまとめて井上の凄さを振り返っていきたいと思います。
CONTENTS
- 1戦目:クリソン・オマヤオ プロデビュー戦
- 2戦目:ガオプラチャン・チューワッタナ プロ第2戦
- 3戦目:佐野友樹 プロ第3戦
- 4戦目:田口良一 日本ライトフライ級タイトルマッチ
- 5戦目:ヘルソン・マンシオ OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦
- 6戦目:アドリアン・エルナンデス WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
- 7戦目:サマートレック・ゴーキャットジム WBC世界ライトフライ級 防衛1回目
- 8戦目:オマール・ナルバエス WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
- 9戦目:ワルリト・パレナス WBO世界スーパーフライ級 防衛1回目
- 10戦目:デビッド・カルモナ WBO世界スーパーフライ級 防衛2回目
井上尚弥プロフィール
井上尚弥
通称:モンスター(The Monster)
身長:165cm
生年月日:1993年4月10日
出身:神奈川県座間市
戦績:23戦23勝(20KO)無敗(2022年6月現在)
- 平成21年度全国高等学校総合体育大会ライトフライ級優勝
- 第64回国民体育大会ライトフライ級優勝
- 2010年アジアユース選手権ライトフライ級銅メダル
- 第21回全国高等学校ボクシング選抜大会兼JOCジュニアオリンピックカップライトフライ級優勝
- 第65回国民体育大会ライトフライ級優勝
- 第80回全日本アマチュアボクシング選手権大会ライトフライ級準優勝
- 2011年インドネシア大統領杯ライトフライ級金メダル
- 平成23年度全国高等学校総合体育大会ライトフライ級優勝
- 第81回全日本アマチュアボクシング選手権大会ライトフライ級優勝
- 第36代日本ライトフライ級王座(防衛0=返上)
- 第33代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座(防衛0=返上)
- WBC世界ライトフライ級王座(防衛1=返上)
- WBO世界スーパーフライ級王座(防衛7=返上)
- WBA世界バンタム級王座(防衛3=スーパー王座に認定)
- WBA世界バンタム級スーパー王座(防衛2)
- IBF世界バンタム級王座(防衛3)
- リングマガジン世界バンタム級王座
- World Boxing Super Seriesバンタム級優勝
・もはや説明不要の日本史上最高、最強のボクサー。現WBAスーパーバンタム級王者・IBF世界バンタム級王者。
・アメリカのボクシング専門誌「リングマガジン」が発表するPFP(パウンド・フォー・パウンド)では現在ランキング2位。
PFP(パウンド・フォー・パウンド)とは
ボクシングで階級差を無くしたとしたら(全員が同じ身長・体重だとしたら)、誰が一番強いかというボクシングの格付けのこと。
PFP2位とはつまり全世界のすべてのボクサーの中で2番目の格付けということ。テニスの世界ランキングのようなもの。
・アマチュア時代から注目されており、高校生にしてアマチュアの国内最高峰である全日本選手権を制し、数々の世界大会にも出場。アマチュアでの戦績は81戦75勝(48KO)6敗。
・プロ6戦目で世界チャンピオン(当時日本人男子最速)続く8戦目で2階級制覇(国内最速)。
・日本人初となる4団体統一王者(WBA・WBC・WBO・IBF)、6階級制覇を目指している。
1戦目:クリソン・オマヤオ プロデビュー戦
クリソン・オマヤオ
2012年10月2日
プロデビュー戦
身長:160cm
出身:フィリピン
生年月日:1993年1月1日生
結果:4R 2:04 KO勝ち
・井上尚弥記念すべきプロデビュー戦の相手。
・デビュー戦ながらオマヤオは当時OPBF東洋太平洋ミニマム級7位でフィリピンのナショナル王者。
・デビュー戦からいきなり8回戦。A級ライセンスでのデビューは25年ぶり。
2戦目:ガオプラチャン・チューワッタナ プロ第2戦
ガオプラチャン・チューワッタナ
2013年1月5日
プロ第2戦
身長:148cm
出身:タイ
生年月日:1977年
戦績:20戦10勝(9KO)10敗
結果:1R 1:50 KO勝ち
・プロ第二戦目で相手はタイのミニマム級とライトフライ級王者。
・対戦相手のガオプラチャン・チューワッタナは身長148㎝。
・10勝のうち9KOというハードパンチャー。
・初回1:50で左フック一発で衝撃のKO勝ち。
3戦目:佐野友樹 プロ第3戦
佐野友樹
2013年4月16日
プロ第3戦
身長:165cm
出身:日本
生年月日:1982年1月6日
結果:10R 1:09 TKO
戦績:23戦17勝12KO2敗4分(当時)
・対戦相手の佐野友樹はプロで23戦アマチュアでも64戦のキャリアのあるベテラン。
・3Rに右拳を痛めてそこからはほぼ左のみで戦っていた。
・にもかかわらずスタミナもなくなってくると思われる10R目にレフェリーストップ(TKO)
4戦目:田口良一 日本ライトフライ級タイトルマッチ
田口良一
2013年8月25日
日本ライトフライ級タイトルマッチ
身長:167.3cm
出身:日本
生年月日:1986年12月1日
結果:10R 判定 3 - 0
戦績:33戦27勝 (12KO) 4敗2分(生涯)
- 第64回東日本ライトフライ級新人王
- 第57回全日本ライトフライ級新人王
- 第35代日本ライトフライ級王座(防衛0)
- WBA世界ライトフライ級王座(防衛7=スーパー王座に認定)
- WBA世界ライトフライ級スーパー王座(防衛0)
- IBF世界ライトフライ級王座(防衛0)
- リングマガジン世界ライトフライ級王座
・デビュー4戦目での日本タイトル獲得は辰吉丈一郎以来23年ぶり。
・相手の田口良一は井上戦後WBAとIBFのライトフライ級世界タイトルを獲得。WBAは7度防衛の猛者中の猛者。
・日本タイトルマッチにしては異例のゴールデン生中継が行われた。しかも会場は挑戦者井上のホームである神奈川県座間市のスカイアリーナ座間。
・大方の予想は井上のKO勝ちだったが10Rフルに戦い、最後まで打ち合う好勝負となった。判定は3-0で圧倒的だったが、井上相手にフルラウンド戦った田口の評価は高かった。
・試合後、田口は「世界王者の八重樫選手や井岡選手とスパーリングの経験はあるが、井上は別格だった」「すべての面で自分の想像をはるかに上回っていた」と述べている。
5戦目:ヘルソン・マンシオ OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦
ヘルソン・マンシオ
2013年12月6日
OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦
出身:フィリピン
結果:5R 2:51 TKO
戦績:24戦18勝9KO3敗3分(当時)
・プロ5戦目で東洋太平洋ライトフライ級タイトルマッチ。
・相手のへルソン・マンシオはOPBF東洋太平洋ライトフライ級2位。(井上は1位)
・圧倒的な力の差を見せつけ5Rに猛ラッシュを浴びせレフェリーストップによりTKO勝ち。
6戦目:アドリアン・エルナンデス WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
アドリアン・エルナンデス
2014年4月6日
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
身長:162cm
出身:メキシコ
生年月日:1986年1月10日
戦績:32戦29勝(18KO)2敗1分
結果:6R 2:54 TKO
- WBCアメリカ大陸ライトフライ級王座
- WBCインターコンチネンタルライトフライ級王座
- NABF北米ライトフライ級王座
- WBC世界ライトフライ級王座(1回目=防衛1、2回目=防衛4)
・相手はWBC世界ライトフライ級を4度防衛中のアドリアン・エルナンデス。
・プロ6戦目で世界タイトル獲得は日本最速記録。(それまでは井岡一翔の7戦目)
・世界チャンピオン相手にあまりに一方的な試合展開で、エルナンデスが弱い(かませ犬)のではないかと疑われる。(28歳で世界タイトル4度防衛中のゴリゴリの現役)
7戦目:サマートレック・ゴーキャットジム WBC世界ライトフライ級 防衛1回目
サマートレック・ゴーキャットジム
2014年9月5日
WBC世界ライトフライ級 防衛1回目
身長:155cm
出身:タイ
生年月日:1984年12月4日
結果:11R 1:08 TKO
- PABAミニマム級暫定王座(防衛0)
- 第13代PABAミニマム級王座(防衛0)
- ABCOミニマム級暫定王座
- 第15代PABAミニマム級王座(防衛0)
- ABCOミニマム級王座
- 第17代PABAミニマム級王座(防衛3)
- 第19代PABAミニマム級王座(防衛0)
・井上の世界タイトル初防衛戦。
・相手はタイ出身のサマートレック・ゴーキャットジム。ムエタイ出身でムエタイでは200戦以上のキャリアを誇る。PABA(パンアジアボクシング協会)ミニマム級王座を複数回獲得・防衛している。
・一方的な試合展開であったが、相手がタフなこともあり結果は11回TKO(レフェリーストップ)。実力差があっただけに井上にとってはやや消化不良といった一戦。
8戦目:オマール・ナルバエス WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
オマール・ナルバエス
2014年12月30日
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
身長:159cm
出身:アルゼンチン
生年月日:1975年7月10日
戦績:46戦43勝(23KO)1敗2分
結果:2R 3:01 KO
- WBO世界フライ級王座(防衛16=返上)
- WBO世界スーパーフライ級王座(防衛11)
- WBOインターナショナルスーパーフライ級王座
- IBFラテンアメリカバンタム級王座
・WBC世界ライトフライ級王座を返上しWBO世界スーパーフライ級に階級を上げて世界挑戦。
・相手のナルバエスは2度のオリンピック出場、通算27回の世界タイトル防衛、アマ・プロ通して159戦でダウン経験なしのアルゼンチンの怪物。”ハリケーン”の異名を持つ生ける伝説
・試合はキャリアを通してダウン経験なしのナルバエス相手に4度のダウンを奪い圧倒。
・あまりの結果に試合後ナルバエス陣営に井上がグローブの中に何か入れているのではないかと疑われ、何もないことが分かると「グレートチャンプ」と一言。
・このナルバエス戦を勝利したことによって、井上の知名度は世界でも急上昇。試合後ナルバエスは当時彼が唯一負けていた”ノニト・ドネア”よりも井上は強かったというコメントを残した。
9戦目:ワルリト・パレナス WBO世界スーパーフライ級 防衛1回目
ワルリト・パレナス
2015年12月29日
WBO世界スーパーフライ級 防衛1回目
身長:168cm
出身:フィリピン
生年月日:1983年7月10日
戦績:31戦 24勝 21KO 6敗1分
結果:2R 1:20 TKO
- ルソン島スーパーフライ級王座
- WBOオリエンタルスーパーフライ級王座
・ナルバエスから奪ったWBO世界スーパーフライ級の1回目のタイトル防衛戦。
・ワルリト・パレナスは24勝のうちKOが21のハードパンチャー。日本の勝又ジムに所属していた経験がありその時は「ウォーズ・カツマタ」のリングネームで活躍していた。
・試合は一方的な展開で2RTKO。ハードパンチャー相手にそれをはるかに凌ぐパンチで圧倒。ブロックの上からでも利かせてしまうパンチ力に相手のパレナスも戦意喪失の様子だった。
10戦目:デビッド・カルモナ WBO世界スーパーフライ級 防衛2回目
デビッド・カルモナ
2016年5月8日
WBO世界スーパーフライ級 防衛2回目
身長:163cm
出身:メキシコ
生年月日:1991年5月1日
結果:12R 判定 3 - 0
- WBOラテンアメリカスーパーフライ級暫定王座
- WBOラテンアメリカスーパーフライ級王座
- WBOラテンアメリカスーパーフライ級王座
- WBOスーパーフライ級ユース王座
- WBOスーパーフライ級ユース王座
- WBC中央アメリカスーパーバンタム級王座
・対戦相手のデビッド・カルモナ(ダビ・カルモナ、ダビド・カルモナと表記されることもある)は当時WBO世界スーパーフライ級のランキング1位。
・井上尚弥の世界戦で初めて判定勝利となった試合。
・井上は2回で拳に痛みを覚え、6回からは強い右は出せずほぼ左一本で戦っていたにもかかわらず試合内容は井上の一方的な展開でカルモナを圧倒していた。