【LACOSTE】
ラコステはフランスの
不良ファッション?
最近友人に勧められたフランスの「俺のシテがやられる」っていう映画を見てたんです。

この映画を簡単に説明しますと、フランスのゲットーに住む若者達の話で、ラップやら銃やらギャングの抗争やらいろいろ出てきます。
ギャングスタ映画ですが、フランスの貧困問題や社会格差を提起している立派な社会派B級映画ですね。
CONTENTS
ラコステは不良ファッション?
それはさておきその映画の中のギャングの少年達がラコステのアウターというかジャージのようなもの着てたんですよね。
ラコステは最近ちょっと注目していたブランドで靴とかいいよね~って思ってたんですが、「フランスでは不良が着てるんだ」とちょっと衝撃でした。
と、いうのも日本ではラコステって昔はなんとなくゴルフをするおっさんのポロシャツってイメージが強かった(今はそんなイメージないですが)ので、不良が着るようなブランドじゃないと勝手に思っていたわけです。
しかもこの映画1997年ですから20年以上前ですからね。さすが、ラコステ創始国のフランスですわ。
それを見て完全に「ラコステいいじゃん!」と思ってしまった私(おっさん)。ちょうど新しいスニーカーが欲しかったので試しに安めのものを衝動買い。
そんな時たまたま昔からの仲間からの飲みのお誘いがあったので、新品のラコステを履いてご出勤。
この昔からの仲間というのは私に上の映画をおすすめしてきた人です。
そこにたまたまというわけではないのですが、仲のいいフランス人もいらしてたので、ちょうどいいということでラコステのスニーカーを自慢しつつフランスでのラコステのイメージを聞いてみました。
フランスではラコステは不良ファッションのイメージがあるようです
そもそもこのフランス人は私の昔からのDJ仲間の元会社の同僚でウェブデザイン系の仕事をしていると聞いています。
彼と友人とはジャパニーズスラングとフレンチスラングを教え合っているので日本語は下手なくせに変な言葉は知っていたりする面白い男です。
そんなフランス人に



やはりフランスでは不良とかラッパーとかもよく着てるようです。フランス人が言ってるんだから間違いない。
なかなかのカルチャーショックでした。
日本でいう不良ファッションっていうと・・
こんな感じ?

う~んこれはあまりにもアレすぎ・・
恐らくはB系とかギャング系の方が近いんじゃないかと思いますね。
ラコステにとって不良イメージは不本意?
ちなみにラコステさん側はこのような不良が着ているというイメージはあまりよろしく思っていないようです。
まあ、なんとなくわかります。ラコステはもともとテニスウェアのブランドで、テニスってゴルフなんかと似ていて元々は貴族たちの遊びでセレブリティなスポーツなんですよ。そのため服装やなんかのマナーも厳しいことで知られています。
ウィンブルドンなんかではウェアやシューズはすべて白でないといけないなんてルールまであるほどです。
そのためラコステさん側にとっては不良に好まれるっていうのは不本意なのでしょう。
でも、不良ってスポーツブランドを好んで着るイメージありますよね。

ヒップホップで行くとアディダスやナイキ、チャンピオン、FILA。みんな大好きです。
アディダスなんてRUN-DMCのイメージしかないですもん。
ラコステのことをちょっと調べてみました
そういえばラコステに興味は持ったもののあまりラコステのことを知らなかったと思って、ちょっと”ラコステ”というブランドについて調べてみました。
ラコステの生みの親は元プロテニス選手

ラコステは1933年にフランスの元プロテニス選手の”ルネ・ラコステ”が創業したそうです。
1933年、元プロテニス選手のルネ・ラコステが創業した。
なるほど、それでポロシャツのイメージがあるんですね。
ポロシャツの生みの親

ラコステが活躍していた1920年代のテニスウェアは白いシャツにパンツスタイルですごく動きづらいものだったようです。
そこでラコステはよりテニスに適したウェアはないものかと考え、フランスの繊維会社と共同でより通気性が高く動きやすい半袖シャツを開発したのです。
これがポロシャツの原点となり「ラコステ」というブランドができるきっかけとなったのです。
ワニのロゴの由来

そして特徴的なワニのロゴの由来ですが、
ルネの所属するフランスチームは、インターゾーンの決勝に進出した(インターゾーンとは、数日後に控えたフィラデルフィアでのデビスカップの予選のこと)。練習の合間にボストンの街並みの中を散歩していたルネは洋品店の前で急に立ち止まり、ワニ革のスーツケースに釘付けになった。ルネはフランスチームのキャプテンのピエール・ジルーに「もし僕が試合に勝ったら、このスーツケースを僕に贈ってくれないか」と冗談半分で言った。「それなら対戦するアンダーソンに勝ったらそうさせてもらうよ」とジルーも笑いながら約束した。結局その年はアンダーソンには勝てなかったものの、この話を聞いていたジャーナリスト、ジョージ・カレンスは試合翌日、「若いラコステはワニ革のスーツケースを手に入れることは出来なかったが、その戦いはワニのようだった」と称した。こうしてルネ・ラコステにはアメリカでは"アリゲーター"、フランスでは"クロコダイル"というあだ名がつけられた。
要は、テニスの国際試合でラコステがチームのキャプテンに「試合に勝ったら鰐皮のスーツケースを買ってくれ」と頼んだ。
その試合には負けたが、その試合を見ていたジャーナリストに「彼の戦いはワニのようだった」と称されて、それから彼のあだ名が”アリゲーター”や”クロコダイル”とつけられたという話ですね。
ラコステのロゴは自分のあだ名が由来だったのです。
まとめ
最近好きなブランド「ラコステ」について書いてきました。
元々スニーカーが好きというかあまりみんな履いてなさそうなブランドのものがいいなって思っていてラコステに注目していたんですが、ラコステはスニーカー以外のトップスとかもなかなか好みのデザインのものがあり、この冬はラコステのアウターを買おうと思っています。
あと、今回この記事を書こうと思ったのが、フランス人から実際に現地でのラコステのイメージを聞けたからってのもあり、やっぱり現地のことはその地元の人、その国の人に聞くのが一番だなと思いました。
今度はインド人とか知り合いになりたいです。