【Mumble Rap(マンブル・ラップ)】
最近のHIP HOPについて思うこと
昨今はめっきりHIP HOPの新譜をチェックする習慣がなくなってきていたんですが、この間久しぶりに「いい曲あるかなー」とネットでヒップホップの売れ筋ランキングなどをチェックしていたんですが・・
それはもう愕然としました
なんでかっていうと・・
一曲もかっこいい曲がない・・
ただの一曲も。
どれを聴いても同じ曲にしか聞こえない・・
トラックは遅めのBPMでドラムが弱い。はっきりしない。ラップはみんな同じ感じで気怠そうなフロウ。
そもそもこれがヒップホップなのか???
PCの音が小さいからなのかと思ってヘッドフォンで聴いてみましたが、やっぱりかっこよくない・・
これは大変なことですよ!ということで今回は中学生からヒップホップを聴きだして20数年・・
老害DJが思う最近のヒップホップについて記述していきます。
Mumble Rap(マンブル・ラップ)とは
調べてみると最近ヒップホップシーンを席巻しているこれらのラップは「Mumble Rap(マンプル・ラップ)」というらしい。
マンブルラップってこの下の動画のようなラップをする人たちのことを揶揄しているらしく、特にジャンルとして確立されているものではないらしいです。
また、そのようなラッパーをディスっている意味もあるらしいです。
こんなのとか
こんなやつね。
彼は”Lil Pump”って人で今一番勢いがあるらしいです。
この曲に至っては10億再生・・K-ポップの国を挙げてやってるアレかって程の再生数です。とんでもない人気です。
いや、違うだろ!
ヒップホップってそんなんじゃないのよ。
HIP HOPって
LL Cool Jみたいにタフで。筋肉バキバキで
Mobb Deepみたいに悪くて
Big Punみたいにスキルフルなやつなんですよ!
全然違うんですよ。

こんなヒョロガリでチャラチャラしてモゴモゴ何言ってるかわからんラップじゃないんですよ!!!
ヒップホップはもっとかっこいい音楽なんですよ。 ヘラヘラすんなボケ!
ちょっと興奮してしまいましたが、おっさんはそう思っちゃうんです。
スヌープらレジェンドラッパー達がマンブルラップをディス
そんな昨今のヒップホップを聴いて愕然とした話を先日昔からのDJ仲間に愚痴ったんですが、彼も全く同じことを思っていてこんな動画を紹介してくれました。
Snoop doggや50centらのヒップホップレジェンドらがこれらのマンブルラッパー達を痛烈にディスっています。何言ってるのかはよく分からんのですがとりあえず爆笑しました。
おそらく
スヌープ「最近のマンブルラッパー達はみんな同じフロウだ」「ヘケケ!ホココ!ハカカホッ!」
50cent「wwwwwwwwww!」
って感じでしょう。
そしてそれを受けてこんな動画もありました。
これは痛烈。バカにしすぎです。
でも我々おっさんにはほんとにこんな感じにしか聴こえないんですよ。頭が固くなってるんでしょうか?
いや、違う!絶対にマンブルラップはかっこよくない!というかヒップホップですらない。
中学生からヒップホップを聴いている私がそう思うんですから間違いないのです!
結論 Mumble Rapとヒップホップ・RAPは別物
今回はラップ界のあまりの変わりように驚いてこのような記事を勢いで書いてしまったわけなのですが、マンブルラップ、マンブルラッパー達がダメとかダサいとかそういっているわけではないんです。(少し思っている)
もはや世界中でこれだけ流行っていて、いいと思っている人が圧倒的に多いのであればもはや、我々おっさんたちがマイノリティーなわけで・・
ただ、今ヒットチャートを賑わせているのがマンブルラッパー達で、かつて我々が好きだったタフで、武骨で、ブッといビートに乗ったスキルフルなラップが全く無くて悲しかっただけなんです。
自分も年を取って新しいものを受け入れられなくなったのかな・・と少し悲しい気持ちになってみたり・・
結論、マンブルラップとラップは別物と思ってやり過ごすことにします。
まだ、かつてのオールドスクールラッパーは数多くいるはずです。
時代は繰り返す。また、あのかっこいい、鳥肌の立つようなラップをしてくれるラッパーが必ず現れるはずです。