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【ムエタイ最強】「サムゴー・ギャットモンテープ」ガード無視の最恐の左ミドル

「サムゴー・ギャットモンテープ」ガード無視の最恐の左ミドル


格闘技シリーズ。今回は2002年の全日本キックボクシングの興行 「GOLDEN TRIGGER」 で行われた「小林聡vsサムゴー・ギャットモンテープ」の試合をご紹介します。

小林聡(こばやしさとし)といえば全日本の王者になったこともある相当に強い選手なのですが、この試合ではサムゴー・ギャットモンテープ(以下:サムゴー)に全く歯が立たずボコボコにされました。この試合でミドルキックの概念というか、ムエタイのミドルキックの凄さ・破壊力を思い知らされました。

キックボクシングとムエタイの違い

まず、キックボクシングムエタイ。知っている方もいるかと思いますが、どこが違うのか聞かれたときに説明できる人は少ないと思いますので簡単に違いを説明したいと思います。

ムエタイとはタイの国技で「立ち技最強」ともいわれている格闘技のことです。

ルールはキックボクシングと似ていてパンチ・キックの他に肘・膝ありの立ち技格闘技です。
(キックボクシングではルールにもよりますが、膝蹴り(首相撲)・肘が禁止の場合もあります)

キックボクシングに似ているというかキックボクシングがムエタイや空手などを元にしてできた格闘技となります。

肘・膝(首相撲)の有無が大きな違いといえます

ムエタイの試合はキックボクシングとは採点基準が違います。

キックボクシングの場合はどちらがどれだけ相手にダメージ・有効打を与えたかが採点基準となり、ボクシング等と似ています。

ムエタイの場合はミドルキック・ハイキックのなどの蹴り技の採点が高いためキックや膝蹴りが中心となります。パンチの採点はあまりないので多用しないのが特徴です。

キックボクシングの試合はパンチとキック織り交ぜた試合展開になることが多く、パンチでのKOもよく見られます。

また、首相撲(首をつかんで相手を崩す技)からの膝や肘打ちなどは、危険であるとか首相撲が膠着状態とみなされ、ルール上禁止になっていることもあります。

対してムエタイの試合はミドルキックやハイキックの打ち合いが中心で互いに蹴り合う展開が多くみられます。また膝蹴りも有効打となるため、延々と首相撲で膝蹴りを打ち合うような試合展開も見られます。

●キックボクシングは有効打が採点基準となっているが、ムエタイはキックや膝蹴りの採点基準が高い。

小林聡vsサムゴー・ギャットモンテープ

キックボクシングとムエタイの違いが分かったところで、いよいよ試合を見ていきたいところですがその前に小林聡という選手、冒頭で申し上げましたとおり相当に強い選手です。

その強い小林聡選手がこの試合ではサムゴーにボッコボコにされます。

小林聡プロフィール

小林聡(こばやしさとし)
Twitterより

小林 聡(こばやし さとし、1972年3月16日 – )は、日本のキックボクサー。引退後は全日本キックボクシング連盟ゼネラルマネージャーを務めた。長野県長野市出身。様々な団体を渡り歩いてきたことから「野良犬」という異名を持つ。元WKAムエタイ世界ライト級王者。現在、芸能プロダクション株式会社BBEに所属している。

引用元:ウィキペディア

野良犬」という異名でとても人気があった選手です。
全日本キックWKAで王者も獲得しており、強さはもちろんですが、醸し出す「漢くささ」も人気の一つでした。

サムゴー・ギャットモンテープ( Samkor Keatmontep )プロフィール

サムゴー・ギャットモンテープ(Samkor Keatmontep、1975年4月2日 – )は、タイ出身の男性ナックモエ。ニックネームはバットマン

引用元:ウィキペディア

ナックモエとはムエタイ選手の事。

サムゴーはルンピニーで3階級制覇している化け物です。

ルンピニーとはタイにあるムエタイ専用のスタジアムのことで、ラジャダムナン・スタジアムと並びムエタイ最高峰のスタジアムです。

立ち技最強「ムエタイ」の最強王者

要は立ち技最強といわれるムエタイの最高峰のスタジアムの王者ということになり、ルンピニー王者は実質世界最強といっても過言ではないということです。

そこで三階級制覇しているサムゴーはボクシングでいうところの井上尚弥みたいなもんです。

サムゴーは一時期強すぎて賭けが成り立たなくなり(タイではムエタイの試合で賭けをしています)対戦相手を探すのに苦労したそうです。

ルンピニー・スタジアム(泰: สนามมวยเวทีลุมพินี、英: Lumpinee Boxing Stadium)は、タイ王国の首都バンコク・パトゥムワン区、ラーマ4世通り沿いにある国技ムエタイ専用の競技施設(国際式ボクシングの試合も開催される場合も有る)。正式名称はルンピニー・ボクシング・スタジアムであり、タイ語ではサナーム・ムアイ・ウェーティー・ルムピニーである。ラジャダムナン・スタジアムと並び、常設施設の中では最高の権威をもつムエタイ試合会場である。

引用元:ウィキペディア

腕を破壊する左ミドル

それでは試合を見ていきましょう。

序盤、小林が勢いよくローキックを放っていきます。いい感じです。

衝撃的な左ミドル

サムゴーも返しの左ミドル・・

「・・なんだこれ」

全身を使って鞭のように足をしならせて、思いっきり、本当に思いっきり相手にたたきつけてます。

サムゴーの蹴りと小林の蹴りを見てもらえばわかると思いますが、小林の方は腰の回転が少し弱く、腰が少し残っていますが、サムゴーは腰を思いっきり回転させて、腰ごと相手にたたきつけてます。お手本のようなムエタイキックです。

ムエタイ選手の蹴りは大概このようにきれいなのですが、ここまで威力のありそうな蹴りはムエタイの試合でも見たことがありません。
恐らく金属バットで思いっきりぶん殴られたくらいの衝撃があると思われます。

小林も腕でガードはしているんですが、体ごと持っていかれています。

恐らくこの時サムゴーは日本での初めての試合だと思いますが、サムゴーの蹴り一発で会場騒然ですよ。みんな「あっ・・これダメなやつだ・・」と思ったことでしょう。

ローキックにしても、足ごと刈り取るような感じです。
キックの質があまりにも違いすぎます。

ムエタイのキックとキックボクシングのキックはこのように全く別物です。
どちらのキックがいいとは言い切る事は出来ませんが、サムゴーの蹴りはムエタイ選手の中でも別格のような気がします。

小林の腕を完全に破壊

2Rに入っても小林はまだ攻め続けるのですが、サムゴーの蹴りを受けるたびに体ごと持っていかれています。サムゴーはほんとに全部の蹴りを思いっきり蹴っていて、前蹴りなんかもすごいダメージくらいそうです。

3Rはもう一方的です。恐らく2R後半くらいからミドルをガードしていた腕のダメージが限界だったのでしょう。そりゃああんなキックを何発もくらってたら腕も壊れます。

後半はもう完全に腕がぶっ壊れて全く上がっていません。ローも効いちゃって踏ん張りも効かないのか、サンドバッグ状態です・・

まとめ

サムゴーの何がすごいってほぼ左のキックしか使ってないんですよ。それをわかっていてガードしても、そのガードごと壊すのでガードの意味がないんですよね。

ミドルキックってダメージを狙うというか、ガードさせてローキックとかハイキックが入りやすくなるくらいにしか考えていなかったんですよ。
サムゴーのように腕ごとぶっ壊すみたいな概念がなかったんですよね。

私の中ではムエタイ最強はプアカーオとかじゃなくてサムゴー・ギャットモンテープなんですよ。

最後にサムゴー・ギャットモンテープのハイライトがあったので乗っけときます。