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育児休暇問題を受けて転勤のメリット・デメリットを考えてみた

転勤のメリット・デメリットを考えてみた

夫が育児休暇を取ったら、休暇明けすぐに転勤を命じられた。

その夫の妻のツイートが話題になってますね。

2歳と0歳を育てる共働き夫婦で、日系一部上場企業に勤める夫が育児休業明けに転勤を命ぜられ、時期の延期など交渉をしたものの聞き入れられず、結局、退職を決意し専業主夫になった―。

妻によるTwitter上のこんな投稿が、「パタハラ(パタニティハラスメント=育児休業や時短勤務など育児を希望する男性に対する嫌がらせ行為)だ」「こういう会社が少子化に拍車をかけている」などと、大きな反響を呼んでいる。6月3日午後7時時点で4.6万いいね、3.8万リツイートを集めている。

引用元:男性育休後転勤は“嫌がらせ”か。Twitterで告発。家族の事情無視の転勤はアリかナシか

この記事について思う事

この記事で奥さんが言っていることは恐らく本当にあったことだとは思います。
全然珍しい話とも思いませんし。よくあることなのでしょう。
そして、個人的にはひどい話だと思います。

会社側の視点に立ってみると

しかしながら、逆に会社側の視点からみたら以下のような意見もあるのかもしれません。

旦那が育休の前にやっていた仕事は当然他の誰かが引き継いでいたわけで、その人にやらせたら旦那よりも成果が上がるようになったのかもしれない。

そうであれば会社側としてもその人にやってもらった方がいいわけで、育休明けの旦那にはやむなく転勤という形をとってもらったのかもしれない。

また、旦那から仕事を引き継いだ人はちょうどその仕事に慣れてきて、その仕事の面白さもわかってきたところに育休明けで戻ってきて「はい、今までありがとう。元の仕事に戻ってね」じゃ納得がいかないのも当然だと思う。

会社としては育児休暇という制度を取らせたのだから、会社としての義務は果たしている。
育児休暇後は全く同じ仕事、同じ環境でできますよなんて一言も言ってないわけです。

奥さんが言いたいのは転勤があるにしても、育児休暇明けで子供も小さくまだ落ち着いていないこの時期じゃなくてもいいじゃないかということを言いたいんだと思います。

しかしながら、会社側としては旦那の前の仕事は他の人がやっているので、現状、休暇明けの旦那に任せる仕事がない。

遊ばせてるわけにもいかないので、育児休暇明けのこの時期にやむなく転勤を命じるのは当然という意見なのかもしれません。

日本の転勤文化

転勤についてよく聞くのは、結婚した時、マイホームを購入した時などその社員が逃げられなくなった時を見計らったように転勤の辞令がおりるという話です。

これは冗談とかではなく本当にあることなんです。独身で若く、自由があればいくらでも逃げ道はありますからね。

転勤は会社にとっては必要な事なのかもしれません。
その社員も転勤があることをわかっていながらその会社に入ったのですからある程度は許容するべきだとも思います。

しかしながら、転勤というのはその人の人生や生活を変えてしまうようなイベントなので会社もその人の都合も考えずに一方的に明確な理由もなく2~3年おきに転勤をさせるのもいかがなものかと思います。

そもそも転勤の必要性って何でしょうね?

社員にいろいろな仕事の経験をさせるだとか、人員の補強だとかの理由はなんとなくわかるのですが、その他にも会社としてのメリットはあるのでしょうか?

なぜ転勤が必要なのか

転勤は慣れた土地を離れ、知り合いもいない新たな土地で再度生活に慣れる必要があります。
また引っ越しも非常に面倒な作業となるため、基本的には望んで転勤をする人は少ないものです。

このように好きな人が少ないと思われる転勤は何のために必要なのでしょうか。

社員にいろいろな経験をさせて成長してもらうため

転勤の主な目的の一つに「社員の成長」があります。

社員にいろいろな経験をさせて「広い視野で仕事ができるようになってもらう」、「能力の幅を広げてもらう」、そういった理由で企業は社員を地方支社や工場の現場などに転勤をさせることがあります。

この場合の転勤はその社員に期待をしている、今後大きな仕事を任せられるようするためなので後の昇進・昇格が期待出来るでしょう

マンネリ化の防止、癒着など不正の防止のため

転勤の目的としてマンネリ化や癒着の防止という理由もあります。

長期間同じ部署で同じ仕事をしていると、徐々にその仕事に慣れてきて気が緩んできます。
そうなると、仕事で手を抜いたり集中力が無くなったりするんです。
そういった状況を避けるために転勤を行っている企業もあります。

また、同じ仕事を同じ社員が長く行うことによって癒着によって不正が起こる可能性が高くなります。そういった不正を防止するためにも転勤が必要となります。

企業における転勤の目的

ここで参考として企業としての転勤の目的についてのアンケートをグラフにしたものがありましたので添付します。

出典: JILPT「企業における転勤の実態に関する調査」(2017年)

転勤のメリット

会社としての転勤の必要性は上で挙げた通りです。
では、社員個人として転勤をすることによるメリットはあるのでしょうか?

出世しやすい

会社という組織において命令に素直に従うことができるという点は、少なくとも評価としてはマイナスになることはないでしょう。

また、栄転なのか左遷なのかで大きく変わってきますが、一般的に転勤をするのは出世コースと言われています。

転勤先で成果をあげることができれば、さらに出世への道が開けるでしょう。

手当がもらえる

金銭面において転勤のメリットは大きいです。

転勤によって発生する様々な出費を賄うという理由で臨時手当が出ます。
引っ越し費用や新居の契約時の費用、家を探すときの交通費やホテル代等は会社が全額負担してくれます。

また、それに加えて家賃補助の額が増額されるなど、事実上の手取り額が多くなります。

人脈が広がる

転勤で様々な地域に行くことによって、縦のつながりだけでなく横のつながりができ、自然と人脈を広げることができるのは大きなメリットといえます。

いろいろな土地でそこにいる上司や取引先など多くの人々との人脈を築くことは仕事上で大きな武器となることは間違いありません。

本社に戻ってきてからもどこそこの取引先のなんとかさんにはとてもお世話になったなど、話の幅も広がります。

転勤のデメリット

では逆に転勤をすることによるデメリットはどうでしょうか?

引っ越しのストレス・疲労

引っ越しは手続き・準備など様々な面倒な作業が伴います。

基本的に辞令が出てから引っ越しまでの間に特別に休みが与えられるわけではないので、仕事をしながら以下のような作業が必要になります。

・不動産巡り
・仕事の引継ぎ
・引っ越しの荷造り
・役所・金融関係への届け
・電気・ガス・水道などのライフラインの各種手続き
・子供がいたら転校などの手続き

仕事をこなしながらこのような作業をするのは身体的・精神的にもかなりの負担になります。
しかも、転勤族ともなればこれらの作業を2~3年おきにするという事もあり得るのです。

やっと引っ越しの段ボールが片付いたと思ったらまた次の引っ越しのために荷造りをするという事にもなれば気が滅入ってしまいます・・

マイホームが建てられない

転勤がある人は一つの土地に定住することが難しいためマイホームを建てることができません。
人生設計としてマイホームの購入を考えていたとしても転勤の事を考えると購入することに対して躊躇してしまうことがあります。

例えマイホームを購入したとしても、転勤になれば単身赴任、もしくはせっかくのマイホームを転勤の間誰か別の人に貸さなければいけないことになるのです。

これは大きなデメリットと言えるでしょう。

パートナーのキャリアが途絶える

パートナー(ここでは奥さんとしておきます)が働いている家庭で、奥さんが転勤先についていく場合は奥さんが現在務めている会社を辞める必要が出てきます。

奥さんの会社も全国に職場がある場合は異動できることもあるでしょうが、それもなかなか難しいのが現状です。

しかも、仕事を辞めて専業になっても転勤先で知り合いもいないので、その面でも奥さんにとっては大きな負担となるでしょう。

また、子供がいる場合は転校をすることになるので、せっかく今の土地でできた友達とも親の都合で別れないといけなくなるのです。

子供にとってはそれが大きな負担となるでしょう。

終身雇用制が崩れている今、転勤制度は本当に必要か?

今回はTwitterで話題になっていた育児休暇後の転勤問題を受けて、転勤について書いてみました。
結局転勤が必要かどうかですが、私としては必ずしも必要ではないと思います。

会社として必要と考えていることは分かります。

その会社の社員としての幅広い知識と人脈形成を作る上では有効な手段だとは思いますが、それは必ずしも転勤をしなくては得られないことだとは思わないからです。

例えば、その支社内での部署異動でも済む話だと思いますし、転勤以外の方法でいくらでも経験は得られます。

転勤はその人とその家族の人生に大きく関わってくるイベントです。転勤によって単身赴任する人もいますし、子供であれば転校することで友達と強制的に別れさせられることになります。

昔のような終身雇用制が崩れている今、 会社が定年まで社員の面倒を見るという覚悟も保証もないのに、正当な理由もなくそこまでの負担を強いるのは横暴であるとも思えます。

難しい問題でもありますが、時には思い切って転職するのも一つの手段なのではないでしょうか。

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