
【黄金世代!】
90年代ヒップホップの超名曲集
【HIP HOP CLASSIC】
今回はHIP HOPの黄金期である90年代のHIP HOP Classicのおすすめ定番曲をご紹介します。
基本的に私もこの辺りの年代が一番好きで、というかブラックミュージックにハマったのはこの辺の曲を聴いたのがきっかけです。
有名曲からレアな曲も紹介したいと思いますのでこれからこの辺りの曲を勉強したいという方は是非!
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【1990年代後半~2000年代前半】洋楽ヒップホップのおすすめ曲【HIP HOP】
【1990年代後半~2000年代前半】 洋楽ヒップホップ の おすすめ曲 ※2022年2月28日更新 ...
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CONTENTS
- Gang Starr - Code Of The Streets
- Warren G - Regulate ft.Nate Dogg
- Shaquille O'Neal - Shoot Pass Slam
- A Tribe Called Quest - Check The Rhime
- Souls Of Mischief - 93 'Til Infinity
- Pete Rock & CL Smooth - They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)
- Black Sheep - The Choice Is Yours
- K7 - Come Baby Come
- The Pharcyde - Runnin'
- Keith Murray - This That Shit
- The Beatnuts - Psycho Dwarf
Gang Starr - Code Of The Streets
- 曲名 :Code Of The Streets
- アーティスト:Gang Starr
- アルバム :HARD TO EARN
- リリース :1994年

「Gang Starr」の中でも一番好きな曲。というか私の中ではですが全てのHIP HOPの中でも一番好きな部類に入る曲です。
DJ Premierによる怪しげで危なさが伝わってくるスリリングなワンループのトラック。
プレミアの凄いところはサビを”ポ~ピッ、 ポ~ピッ ”というスクラッチのみでいくところですかね。
よくそれで行こうと思ったなと・・天才の考えることは分かりません
あとあのスクラッチは別に凄い技とか使ってるわけじゃないんですが、なんかリズム感が別次元で凡人の私にはあのリズムは生み出せません
それに加えてGURUの黒人特有の粘っこいラップ。特に冒頭の”Take this for example~”と入ってくる所が狂おしいほどかっこいい。
奇跡の一曲といっても過言ではありません。
Warren G - Regulate ft.Nate Dogg
- 曲名 :Regulate ft.Nate Dogg
- アーティスト:Warren G
- アルバム :Above the Rim
- リリース :1994年

この曲は映画「Above the Rim」のリードシングルとしてリリースされています。
スリリングでドラマティックなトラックに2人のフロウが映えまくる文句なしのクラシックです。
それにしてもNate Doggの存在感はどの曲でもとんでもないですね。まさに客演王。
亡くなってしまったのが悔やまれます。
Shaquille O'Neal - Shoot Pass Slam
- 曲名 :Shoot Pass Slam
- アーティスト:Shaquille O'Neal
- アルバム :Shaq Diesel
- リリース :1993年

ここで変わり種の一曲。
かつてのNBAの大スーパースター”シャキール・オニール”こと”Shaq”が実はラップの曲を出しているんです。しかもアルバムまで出しているんです。
実は私はバスケが大好きなものでシャックがラップしてるって聞いて、当時買いましたよ。
そして意外にも彼、ラップも無駄にうまいんですよ。そしてかっこいい。黒人さんは声が反則ですよね。彼に関しては体がすでに反則だったんですけど。216cm147kg運動神経抜群。・・・無理でしょ。
Do you want me to shoot it? (No!)
おまえら俺にシュート打ってほしいんか?(ノー!)
Do you want me to pass it? (No!)
それじゃあパスか?(ノー!そんなわけない!)
Do you want me to slam? (Slam!)
じゃあスラム(ダンク)?(それそれー!)
サビではこんな感じの掛け合いをしてます。そりゃーシャックにはダンクしてほしいですよ。シュートは下手クソだったからw
ホンと普通にかっこいいので聴いてみてください。
A Tribe Called Quest - Check The Rhime
- 曲名 :Check The Rhime
- アーティスト:A Tribe Called Quest
- アルバム :The Low End Theory
- リリース :1991年

ネイティブ・タンの中心グループ”トライブ”こと”A Tribe Called Quest”の「Check The Rhime」!
ネイティブ・タン(Native Tongues)とは
ネイティブ・タン(Native Tongues)って何ぞやっていうと、1989年に発生した新しいヒップホップの流れというか、グループというかクルーというか・・いわゆるニュースクールっていうやつです。
今回紹介するA Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)、Jungle Brothers(ジャングル・ブラザーズ)、De La SOUL(デ・ラ・ソウル)がその中核的グループで、今までのRunDMCとかLL Cool Jのようなゴールドチェーンのマッチョでオラオラのイメージとは違う、普通の中流階級の人たちのグループが集まって発生した流れのことです。
そんな平和主義の彼らは名曲を多数出しているのですが、Check The Rhimeはその中でも一番好きな部類です。この時代らしい作りこまれた軽めのビートに”Q-TIP”の特徴的な平和なラップ。最高です。
Souls Of Mischief - 93 'Til Infinity
- 曲名 :93 'Til Infinity
- アーティスト:Souls Of Mischief
- アルバム :93 'Til Infinity
- リリース :1993年

Souls Of Mischiefの同名のデビューアルバムからのシングル!
この曲をはじめて聴いた時は結構な衝撃を受けました。
ヒップホップなのにPOPを聴いているような何ともいえない感覚。それでも曲は間違いなくヒップホップなんです。
それまでただタフで男らしいかっこ良さだけを求めて聴いてきたヒップホップでしたが、この曲を聴いてこんな感じもアリだなと思わされた曲。寧ろ大好きだなと・・
傑作です。
Pete Rock & CL Smooth - They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)
- 曲名 :They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)
- アーティスト:Pete Rock & CL Smooth
- アルバム :Mecca and the Soul Brother
- リリース :1992年

この曲は亡くなったHeavy D & The Boyzのメンバー”T‐Roy”へのトリビュート曲です。
They Reminisce Over You=T.R.O.Y.=T-Royということですね。
思えば私がPete Rock、Jazzy HipHopにハマったのはこの曲を聴いたのがきっかけだと思います。
後の殆どのJazzy hiphopアーティスト、アングラヒップホップアーティスト達がPete Rockの影響を受けているのではないでしょうか?というか、影響を受けていないわけがないんです。
それほどにこの曲のインパクトは大きく、当時既にJazzをサンプリングしたヒップホップとして完成されていたんです。
Black Sheep - The Choice Is Yours
- 曲名 :The Choice Is Yours
- アーティスト:Black Sheep
- アルバム :A Wolf In Sheep's Clothing
- リリース :1991年

90年代のヒップホップを語る上で絶対に外すことはできないクラシック中のクラシック!
Black Sheepの代表作で最高傑作といっても過言ではない一曲。
ヒップホップ好きなら絶対に一度は聴いたことがあるはず。
K7 - Come Baby Come
- 曲名 :Come Baby Come
- アーティスト:K7
- アルバム :Swing Batta Swing
- リリース :1993年

1993年の特大ヒット曲ですが、意外と今の若い子は知らない子が多いかもという曲。
この曲のPVを初めて見たときは、ひたすら明るい陽キャたちが楽しそうに歌って踊っていて絶対碌なこと言ってないんだろうなと思った次第です。どうせ女・金・女・女ですよ。
まあ、内容なんか2の次でとにかく盛り上がればいいんですよみたいな曲。
The Pharcyde - Runnin'
- 曲名 :Runnin'
- アーティスト:The Pharcyde
- アルバム :Labcabincalifornia
- リリース :1995年

L.A.出身で日本でも大人気The Pharcydeの数ある名曲のうち一番人気で一番有名だと思われる曲。
トラックはJay Dee!聴いていてとても気持ちがいいトラックはさすがです。
この曲はホントにDJにも人気があってクラブでもめちゃくちゃかかってました。アゲアゲな曲ではないんですがこの曲がかかるとヘッズはフロアに降りてきたものです。
Keith Murray - This That Shit
- 曲名 :This That Shit
- アーティスト:Keith Murray
- リリース :1995年
1995年リリース。元ネタは『The Honey Drippers - Impeach the President』。
Keith MurrayはEPMDのErick Sermon率いるDef Squadのメンバーだけあってキレキレの男気溢れるラップをかましてくれます。
この曲もトラックは緩いですが、ラップはクソかっこいい。
The Beatnuts - Psycho Dwarf
- 曲名 :Psycho Dwarf
- アーティスト:The Beatnuts
- アルバム :Street Level
- リリース :1994年
ビートナッツはネイティブ・タン一派のグループなんですが、ビートなんかはそこそこハードコアでそれっぽくはないなって印象。
彼らの曲の中でも一番好きなのがこの曲です。中毒性のあるトラックはもちろんのことラップ、組み立てといいツボが分かってるなって感じがします。まあ、とにかくかっこいいのでヒップホップ好きなら押さえない理由はありません。
ちなみに「Beatnuts」っていうグループ名は「Beat」と「Nuts」の造語。
Nutsは頭おかしいとか狂ってるとかそういう意味(どちらかというとかっこいいとかいい意味の)なんで、要は「クレイジーなビート職人」みたいな感じらしいです。
まとめ
80年代のヒップホップまだ発展期であり、アンダーグラウンドの域を出てはいなかったのですが、90年代に入るとヒップホップはより音楽的に成熟しました。
その成熟期にラッパーたちはよりスキルを磨き、トラックメイカーたちもサンプリングにとどまらず新しい音を模索した結果、LL Cool Jをはじめとしたスーパースターを排出するに至りました。
彼らはヒップホップというジャンルの確固たる地位を築いたのです。
あの頃、ヒップホップをヒップホップとして認識していなかった時に聴いた衝撃は私の人生自体を変えたといっても過言ではありません。
そこからブラックミュージックにのめり込み就職もしないでDJで食ってくぞと思っていましたからね。
その辺の話は今後徐々にしていきたいと思っていますので今日は少しだけ。
そんな私の人生を変えた曲たちをこれからも紹介していきたいと思っています。